訪問看護って移動時間が多いからあまり看護できないよね。
たしかに移動が多いイメージだけど、実際どうなんだろう?
悪いことばかりなのかな?
訪問看護は病院と違い、利用者さんのお宅に行くのでどうしても移動時間が発生してしまいますね。移動時間が多いと看護提供する時間が減ってしまいます。
これは大きなデメリットだと思います。
でも、移動による大きなメリットもあるんです!!
メリットもあるの?思いつかないわ。
今回は訪問看護に必須な移動についてとメリット・デメリットをお伝えします。
みなさんこんにちは。
現役看護師&2児母のみゅーりです!
- 2021年から訪問看護師
- それまでは数カ所の総合病院で勤務
- 加えて現在は臨床心理系の大学院在籍
- 脳外科、整形外科、循環器科、消化器内科の経験長め
- 一年だけ大学教員の経験あり
- 姉弟の二人育児中のワーママ
病院勤務と訪問看護師の違いや、訪問看護師ならでは悩み、育児などなど、
皆さんのお役に立てる情報を紹介していきます!
病院勤務にはない特徴の一つ!訪問看護は移動が必須
訪問看護では病院と違い、一つの場所で仕事をするわけではありません。利用者さんのお宅から次の利用者さんのお宅へ行くので、当然移動します。
都内など都市部であれば自転車移動が多いでしょう。私が働いている場所は地方で、車がないと不便な地域です。訪問も車で移動します。
現在の利用者さんをの居住地を見てみると、一番遠い場所で事業所から車で約30分かかります。30分以内の看護提供時間の利用者さんなら、移動時間中に1件のケアをできてしまいますね。
移動中に一人の訪問を終えられるなら、利益に影響してくるね…。
施設にも訪問看護が入ることがあります。居住型の有料老人ホームなどが該当します。一つの施設に利用者さんが数名いる場合は、移動時間が発生することなく看護提供が可能です。
事業所によっては、一施設で一日に6~7人の訪問をすることもあります。一日の予定が、一か所の施設で看護提供をして終わります。
では、移動があることによってどんな影響があるのでしょうか?訪問看護における移動のデメリットとメリットをお伝えしていきます。
移動があることのデメリット
移動だけで時間を消費
うちの事業所では利用者さんの家まで車で30分ほど移動時間がかかることがあります。
30分あればサービスコードⅠ2の看護提供ができます。
移動で30分かかるならもっと効率よく、利用者さんを近場で増やしてという考え方もあるでしょう。
考え方や利用者さんとの出会いについては事業所によって違います。
ある程度は妥協することも必要ですが、コストと効率と考えていく必要があります。
体力消耗
これはうちのように移動に車を使う事業所はあまり当てはまらないのかもしれません。
都内など大都市部では自転車で訪問看護を行っているところも多いでしょう。
移動距離にもよるのかもしれませんが、自転車で移動するだけでも疲れますよね。
移動後に看護ケアをするってかなり重労働になるでしょう。看護も力仕事が多いのです。
移動で体力消耗してしまい、到着時にはスタミナ切れなんて悲しすぎますね。
車移動の場合でも、運転は集中力が必要なので疲れが伴います。
自分が持っている体力の配分を考えなければいけませんね。
日焼けしちゃう!運転焼けに注意が必要‼
私は日焼け止めを毎日欠かさず塗って出勤しております。
私は日焼けすると皮膚炎みたいに痒くなってしまうんです…。
でも塗るタイプの日焼け止めって、時間の経過や汗をかくことで効果が薄れてしまいますよね。
ですので、特に午後は接触冷感タイプのアームカバーもしています。日が照ってくると右腕がなかなかジリジリするんですよね。
日焼けがあまり気にならない!という人は大丈夫ですが、気になる方はぜひ予め対策を考えておいた方がよいでしょう。
移動があることのメリット
さて、移動に関するデメリットばかり書いてしまいましたが、メリットもきちんとあるんです!とても大事なことばかりなのでぜひ読んでみてくださいね!
気持ちの切り替えの時間
仕事をしているときにずっと全力、やる気スイッチONのまま終業まで走る方はいるでしょうか?
中にはいるかもしれませんが、無理な方も多いのではないでしょうか?
私には無理です…。
訪問看護では利用者さんの家で働いたあと、移動時間中は一旦スイッチをOFFにすることができます。
緊張感や疲労感をリセットするために移動中自分一人だけの時間で心を落ち着けましょう。
ただし、移動車には大きく事業所名がプリントされているので、気を抜きすぎることはNGです。
また、中にはどうしても利用者さんやそのご家族とうまく信頼関係を築けないこともあります。
最善を尽くしたつもりでも、思いもよらない、落ち込んでしまうような言葉を投げかけられることもあります。
看護師だって、傷つきます。へこみます。でも、次の利用者さんが待っています。そんなときは、気持ちの切り替えの機会を移動中に作ることができます。
もちろん、100%切り替えられなくても、少しの切り替えのキッカケが大事なのではないでしょうか。
四季折々の景色を眺めながら移動することで自分の心も安らぐ
これも気持ちの切り替えに近いかもしれませんね。
訪問看護を始めて、移動中に季節を感じるような景色を眺めることが多くなりました。
朝は子供たちを送り出すことと自分の出勤に追われ、帰宅後はまた育児や家事に忙殺される毎日です。
病院や大学で勤務は、建物の中での仕事ですよね。
窓から外を眺めることができても、その景色が流れていくことはありません。
そんな毎日を過ごしていたので、仕事中に景色を眺めながら季節の移ろいを感じるということが初めてでした。
さらに、利用者さんのお庭もキレイなところが多くて、お庭についてお話をすることも楽しみの一つになりました。
こうした時に、仕事の合間に気分転換になっていることに気が付き、自宅の庭をどうしようかなと夢を膨らませることにつながっています。
夢は夢のままかもしれませんが…そうならないようにしたい!
移動中に気持ちをリフレッシュできることは、訪問看護の移動の大きなメリットだと思います。
まとめ
訪問看護には移動が必ず入ってきます。そして移動も当然業務の一環です。
移動時間にはメリットもデメリットもあります。
ロスタイムが発生し、ロスが大きくなると経営にも影響する場合もあります。
しかし大きなメリットもあります。
- 気持ちの切り替え
- 気分転換
という、心理的にポジティブな側面を持っています。
また、移動中にメリットを感じることは病院勤務ではないことです。
移動を上手に使いこなし、すこしでもポジティブに働くことができたら良いですね。
コメント
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